出崎半島城跡調査

10月8日、岡山県古代吉備文化財センターの方が 出崎半島の一画にある円山城という山城の城跡調査に来られました。 岡山県内に所在する中世に築かれた約1400か所を超える 城や館〈やかた〉跡などを調査し、中世史研究の一助となる、 報告書としてまとめていくという壮大なプロジェクトの一環です。 調査員の方々はこの山一帯を歩いて確認され、 測量図のような「縄張図」というものを作られるとのことです。 急な勾配で足元も整備されていない山道をなんとか登って 頂上から見た景色は絶景でした。 ここから海を見下ろし、敵が迫っていないか偵察していたようです。 室町時代にはどのような景色が広がっていたのでしょうか? 報告書が楽しみですね。 【円山城 マメ知識】 城主は緋田(アケタ)日向守貞信。 元亀年間(1570〜1572年)に築城。 3代目の則信の時に落城。 則信は、作州湯原に落ちゆき、 その弟と家臣は沼に土着、郷士として 子孫長くここに住んだと伝えられています。